2007年03月18日

映画への誘い 0003 - 王と鳥

王と鳥

King&Bird1.jpg

2007/01/24(水)「王と鳥」を観てきました。
ちょこっとネタバレをするので、観ようと思っている方は
読まない方がよいです。
一応、良かったとだけ先に述べておきます。ww


[ STAFF ]
監督:ポール・グリモー 脚本:ジャック・プレヴェール、ポール・グリモー
原作:アンデルセン童話「羊飼い娘と煙突掃除人」
1952年:『やぶにらみの暴君』発表。
     (作者2人の意に沿わないまま未完成のまま出品)
1967年:グリモー、作品の権利とネガフィルムを買い取る。
プレヴェールと想を練る。
1979年:『王と鳥』完成。

[ あらすじ ]
とある国に1人の王が居ました。
王には家族はおらず1人ぼっち。
何でも言うことを聞く臣下しかいません。
王は日々やりたい放題。
気に入らない者知られたくない事を知るものは密かに処分されます。
そのため、臣下は民は恐怖に怯えています。
今日も、憎き鳥を殺すために銃の練習。
そして、絵描きに肖像画を描かせます。
気に入らなければ処分します(気に入っても処分)。
王のお気に入りは宮殿の最上階にある秘密のアパルトマンに飾ってある1枚の絵。
そこには羊飼いの少女が描かれています。
王は、その少女に一目惚れ。
ですが、少女は隣に掛けてある煙突掃除の少年と恋仲。
ある日、絵の2人は王が寝ている間に絵を抜け出し愛の逃避行。世界を見るために。
しかし、王の肖像画も絵から離れ二人を追います。
王は、懸賞を付け全国民に2人を掴まえるよう命令を出します。
少しずつ追い詰められる2人。
そこに、2人に子供を助けられた鳥が2人を助けるために現れます。

[ 登場人物 ]

王:
わがまま放題の孤独な王。
自分の気に入らない者や知られたくない秘密を知る者を密かに処分している。
自分を馬鹿にし邪魔をする鳥が気に入らず、常に命を狙っている。
鳥:
王に妻を殺された 人語を解し喋るオウム。
王を憎み様々な邪魔をする。
絵から抜け出した羊飼いの少女と煙突掃除の少年が宮殿から逃げ出す手伝いをする。

[ オフィシャル・サイト ]
映画「王と鳥」公式サイト

[ 感想 ]
現在のアニメの基準で見るとそれ程凄いと思えないと思う人が多いのではないかと思う。
もしかしたらつまらないと思うのかも。
でも、この映画は55年も前に原型が出来上がっていたことを考えると現在のアニメと遜色ないなめらかな動きや意味深なストーリーと演出に驚きます。
とにかく良く動きます。
そして、動作が非常にリアル。
キャラも非常に印象に残るものでした。
王は、横暴で残虐なのにやっていることがコミカルで憎めない。
警察長官(?)は、王の命令に忠実で嫌われそうなキャラですが、不始末を冒した罰として王に落とし穴に落とされそうになるのをしたたかにも次々穴開く床を直前で避けるコミカルな部分に愛着が沸きます。
鳥も人語を話す上に非常に賢くこちらもしたたか。
逆に逃げ回る2人の方が助けてもらってばかりであまり印象に残りません。
キャラの仕草はトムとジェリー風でコミカル。
いや、コチラの方が先だから逆なのですが。
そしてなにより、未来少年コナンとどこかしら似ているように思えました。
地下の貧困世界に逃げ込む少年少女の2人は、インダストリアの地下にある下級層の住居に逃げ込むラナとコナンにダブりました。
王がアパルトマンに行くときに使うエレベーターなどの自動装置もどことなくコナンの世界の機械っぽいですし。
最後に出てくるロボットは、コナンではないけど巨神兵のようでしたし。
このアニメはジブリの原点とも言える作品らしく宮崎駿氏 はかなり影響を受けたそうですので断言は出来ないけどオマージュがあるのかも知れません。
ストーリーは不可思議なものでした。
ストーリーに意味を汲み取って観るべきなのかナンセンスストーリーとして観るべきなのか観ていて迷いました。
多分両方なのでしょう。
最後にロボットが停まる際に取ったポーズが何とも意味深でした。
何とも不思議なアニメです。
ただ、逃亡した2人はどうなったのか、本物の王はどうなったのか、国はどうなったのかと言う点が気になりました。
とはいえ、自分にとっては割合面白かった作品です。
オフィシャルでは様々な人の感想が書かれてますのでご覧になると宜しいかと。

[ チラシ ]
King&Bird1.jpg King&Bird2.jpg

[ パンフレット ]
絵はがき入れのような入れ物にB5より少し大きなカードが8枚入っており、その裏面にストーリーやキャストなどが書かれています。
カードケースの表と裏。
王と鳥 パンフ入れ-表 王と鳥 パンフ入れ-裏
パンフレットの1枚目の表と8枚目の裏。
王と鳥 パンフ1枚目-表 王と鳥 パンフ8枚目-裏
残念ながら売り切れていて入手出来ませんでした。
映画館で聞くと20枚仕入れて全て完売。
版元も品切れだそうで入手不可です。
結構人気有ったのでしょうか。
この日の客は20人くらいでしたから、もしかしたら初日で完売だったのかもしれません。
私は1番で入ったのですけど、後から来た客が数人パンフレットが無いことを連れに話している会話が何度も聞こえてきてました。
(2009/04/09追記)
ひょんな事から入手できました。
なんか映画館で見たこと有るような気がするのですが、もしかして映画館の人もパンフと気付かないで売っていたのかもしれません。
記憶を辿ると、「パンフレットは売り切れです。ポストカードなら有ります」って言ってた気がするんですよね。
その時、私「ポストカードは要らないです」って言ってました。orz
これはパンフだと気付く人いないと思います。

[ おまけ ]
シネテリア天神での悪夢探偵の上映時間を調べていた際にこの映画が次週に上映されることを知り、観に行くことを決定。
「王と鳥」のオフィシャルサイトが出来たときに、この映画のことを知り観に行きたかったのですが、残念ながら上映開始日2006/07/29(東京:シネマ・アンジェリカ)には既に東京を離れているので断念。
この時は、まだ単館上映だったので映画館での視聴は諦めてました。
だから、このタイトルを観たときは間違いじゃないかと何度も見返しました。(;´∀`)
凄くラッキー。

2007年04月04日。DVD発売。
スタンダード版とエディシオン・コレクトール版
後者は、特典映像の入ったDVDが1枚追加。
posted by へじほぐ at 23:45| Comment(3) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この映画で最初に思い出すシーンは、ジェットスキーみたいのに王様が乗ってる所です。
なんでそこなんだか自分でもよくわかりませんがw。
日本のアニメで権力者がよく使う落とし穴の伝統はここからなんですかね?
ワーナー系のアニメも影響受けてそうですね。
全体的な動きとか、アイアンジャイアントとか。
Posted by トキマル at 2007年03月24日 15:07
ども、トキさん。
返事遅れて済みません。
ジェットスキー良いですよね。
今だと違和感ないですけど、50年前には有りませんから。

権力者と落とし穴は、どうなんでしょうね?
忍者ものの漫画などではたまに出てきますけど、このアニメを観て影響を受けたかどうか。
権力者が作る落とし穴は大昔から有るけど、記号としての落とし穴は、このアニメの影響かも知れませんね。
Posted by へじほぐ at 2007年04月11日 00:11
パンフレットの画像を追加しました。
Posted by 20090409追記 at 2009年04月09日 00:42
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