2010年06月25日

映画 カケラ

映画 カケラ(監督 安藤モモ子)をKBCシネマに観に行ってきました。
(注意:リンク先では、少しの間、大声で叫んでます。耐えられない人はボリュームを絞るか、映像をSKIPしてください)
この映画は、非常に面白かったです。
興味深いと言い換えても良いかも。
内容もそうですが映画の出来に感嘆。
まぁ、あくまで私個人の感想ですけど。

原作は、桜沢エリカさんの「LOVE VIBES」。
私は未読なので原作との違いは判りません。
続きにあらすじと感想を書いております
ちょっとネタバレなのでご注意ください。
[ あらすじ ]
二股を掛ける男に都合良く相手され続けるハルは、自分の置かれている立場に不満と怒りを覚えますが、その生活から抜け出す意欲も持てず、諦めと無気力の中、ただ暮らしていた。 男の家からの朝帰りのある日、喫茶店でボーッと休んでいると、1人の女性が話し掛けてきた。 名前をリコと言い、ハルに一目惚れをしたのだという。

付き合い出した二人。
好意を持って自分と向き合い、心の隙間を埋めてくれるリコとの生活に徐々に幸せを感じ始めるハル。
しかし、どうしても男と別れきれない弱い自分への苛立ちや今ひとつ恋人が女であると自信を持って言えない自分に対し、明け透けに公言し、自分を所有物であるかの様に振る舞うリコに戸惑い、ついには感情が爆発して言い争ってしまう。

リコは、自分が好きになった女の子が自分を好きになってくれた喜びと誰かに取られ失う不安からハルを束縛する様な言動を行い相手を傷付け自分も傷ついてしまう。

それぞれが悩み苦しみ、自分にとって必要なもの、大切な事に気づいて行く。

ハル:大学生。
リコ:損傷した身体の一部を補うパーツを作っている会社に勤務。

この映画は、あまり喋らず音楽もあまり掛かりません。
でも、登場人物の心の動きが良く分かります。

それは、視線、表情、動き、会話や動作のタイミング、声のトーン、カメラの視点と距離、大胆な構図が非常に巧く使われているからだと思います。

役者さんもとても自然に巧く演じておられ、最後まで飽きずに見られました。

この映画は、最後がハッピーエンドなのかバッドエンドなのか明確に示されません。

ただ、ラストで二人の採る行動から想像するだけです。

私はハッピーエンドだと思いましたが、受け取り方はいろいろあると思います。

最後にいやらしいシーンは、殆んど無いと言っておきます。
特に女性同士は皆無です。
そういう面で期待される方は止めておくと良いです。

2010年6月22日火曜日付け の西日本新聞 朝刊に「カケラ」が半面位と割合大きく取り上げられていました。
私は初日に行きましたが、10人位の観客で、記事掲載のタイミングでみると記者さんもその中にいたのでしょうか。
試写会で観ていたのかも知れませんけど。

パンフレットが新聞の様な紙質で作りも情報誌の様な感じなので、間違って捨てない様に気を付けないといけないです。

「LOVE VIBES」 桜沢エリカ(YOUNG YOUコミックス)
 集英社より1996年09月19日発行(絶版)

現在は、「シーツの隙間/ラブ・ヴァイブス」 桜沢エリカ
として祥伝社コミック文庫より発売中。
シーツの隙間/ラブ・ヴァイブス (祥伝社コミック文庫)

シーツの隙間/ラブ・ヴァイブス (祥伝社コミック文庫)

  • 作者: 桜沢 エリカ
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2002/09
  • メディア: 文庫


安藤モモ子さんは、若干26歳と言うことですが映画作りがとても巧い。
これからも注目していきたい。

ハル役の満島ひかりさんは、KBCシネマでは2010/07/24から公開される「川の底からこんにちは」でも主役です。
(注意:リンク先ではいきなり社歌が流れます。あらかじめボリュームを絞るか、口に飲食物を含まないよう気をつけてください)
こういう作品は好物ですので見に行く予定です。


posted by へじほぐ at 01:04| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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