初日でCMもよく見る大作だからか40人位居ました。
でも、大作だと考えると少ないですね。
割合年配の方が多かったのが意外でした。
この映画は結構楽しめました。
続きに感想を書いています。
かなりネタバレが有るのでご注意下さい。
[ あらすじ ]
30年前に戦争が有り、空に大きな穴があき、そこから降り注いだ光により地上の生き物の大半は死滅した。
1年経ち、地上に出た主人公ELI(イーライ)は、声に導かれ1冊の本を手にする。
その本は、手にすれば人心を掌握出来、世界を支配することが出来ると言われた本。
これが戦争の原因となったと目され、悉く廃棄処分された。
現在同じ本は存在せず、世界にただ1冊だけ残っている本だった。
そしてELIの頭の中で声は続ける。
「本を有るべき場所に持って行け。進むべき道は示される。本を運ぶ お前は守られる。」
かくてELIは、本を運ぶ旅に出る。西へと。
原題は、「THE BOOK OF ELI」
ザ ブック オブ イーライ
このタイトルは、おそらくダブル ミーニングなのでしょう。
映画を観る前からこの本が何かは察しがついていたのですが、原題の「ELI」を見て、自分の中で“エリ”と読んだ瞬間「エリ、エリ、レマ サバクタニ」と言う言葉が浮かび、ちょっと確信。
これは、ヘブライ語で「神よ、神よ、何故我を見捨てたもうか」という意味で、イエス・キリストが磔処刑される時に叫んだとされる言葉です。
あとで主人公が自分の名前がELI(イーライ)であると答えるので、タイトルは「イーライの本」であり、「神の本」なのでしょう。
この映画は、アクションシーンが地味ながらとても面白いです。
よく殴られるとワイヤーで引っ張られ有り得ない飛び方する映画が多い中、普通の殴り合いの様な、それでいて力強くテンポの良い立ち回りが行われます。首が切られたりの残酷なシーンは薄暗い所で行われ、目を背けてしまうようなシーンは無いです。
チェーンソーを振り回す太っちょな人が1回切られても怯まず向かって来るのを3回切りつけて腕を切り落とし首を切ってやっと倒すシーン(確かこんな感じ)が、「リアルに有りそうだ」と思わせる絶妙なものでした。
このような格闘シーンもそうですが銃撃戦ではカメラが銃を撃っている側に向かったりするので、一体どういう風にして撮影しているのか気になります。
CG合成なのでしょうが、とてもそうは見えませんでした。
ストーリーは、「そこが目的地で良いのか?」と言う疑問が無いでは無いですが、それも有りかなと言う気もします。
落ちも途中で概ね読めますが、だからと言って面白くなくなることはなかったです。
でももし、主人公が全盲であったのだとしたら、また一つ面白い点ですね。
(追記:先程、パンフレットを読んだらどっちか判ったのですが敢えて書きません)
それを匂わす様なシーンが有ったのですが、イマイチ覚えていないです。
もう一度見て確認したい。
あと、この話はもしかしたら続くのかも知れません。
と言うのも、手に関する謎が残っているのと、別の主人公が家に帰る旅に出たからです。
続かなくても問題無い終わり方でしたが、世界が救われたかどうかも示されていないので、あると良いなと思います。
最後に主人公が小汚い初代iPodで音楽聴いてたり、家に立てこもる主人公に向かって投降を促すギャング(?)のボスが持っていた拡声器にMOTOROLAと入っていたのが個人的に受けました。