このアプリは、snippet(スニピット)として、Abbreviation(略語)と対応するContent(文字列)を登録しておくと、Abbreviation(略語)が入力された時に、代わりに対応するContent(文字列)を出力するものです。
具体的に書くと、Abbreviation(略語)にaaddr、Content(文字列)に「住所」を登録しておくと、aaddrと入力された時点で「住所」が表示されます。
Mac、Windows版も有ります。
このアプリは文字入力のし難いiPhoneやiPod touchにとって、入力の労力を軽減してくれるとても有益なアプリの一つだと思います。
<Settings>Groupsタブ内で画面左下の歯車アイコンをタップ
Ignore Case
大文字・小文字の無視
入力した文字がsnippetに登録した略語と一致した場合、略語の大文字・小文字を無視してsnippetが実行される。
Expand Immediately
snippet実行のタイミング
ON
入力文字がsnippetの略語と一致した瞬間にsnippetが実行される。
OFF
snippetの略語を入力後にスペースか別のデリミタが入力された後にsnippetが実行される。
※OFFの時は、日本語キーボードでは使えません。
Play Sound
ON
Snippet実行時に音を出す。
OFF
Snippet実行時に音を出さない。
Auto-Capitalization
ON
次のピリオド迄の一文の先頭文字を自動的に大文字に変更します。
※iPhoneの設定-一般-キーボード-自動大文字入力がONの時のみ有効です。
※ピリオドの後にスペースが入っていないとピリオドの次の一文の先頭文字は大文字になりません。
※日本語キーボードでは使えません。
Twitter Client
Twitter Clientがインストールされている時に有効なオプション。
※入れていないので内容不明。
Share Groups
TextExpander touchから同一グループLAN内のTextExpanderが稼働中のMacやiPhoneまたはiPod touchのsnippetのgroupsを取り込む事が出来るようにする。
Share Snippets
TextExpander対応のiPhone内の別のアプリケーションでも使用可能にする。
但し、アプリケーションによっては、Special Symbolに非対応(もしくは部分対応)のものも有る。(例えば、Notebooksでは%|が非対応)
About TextExpander
オンラインHelpやオンラインmanualへのリンクページ。
[ Special Symbol ]
contentに以下の表現を使って記述すると、タイムスタンプを出力させる事が出来ます。
%Y:日付(年表示:4桁) 例:2010
%y:日付(年表示:2桁) 例:10
%B:日付(月表示:Long Name) 例:April(USモード時)、4月(日本モード時)
%b:日付(月表示:Short Name) 例:Apr(USモード時)、4月(日本モード時)
%m:日付(月表示:2桁) 例:04
%1m:日付(月表示:1−2桁) 例:4
%A:日付(曜日表示:Long Name) 例:Monday(USモード時)、月曜日(日本モード時)
%a:日付(曜日表示:Short Name) 例:Mon(USモード時)、月(日本モード時)
%d:日付(日表示:2桁) 例:09
%e:日付(日表示:1−2桁) 例:9
%H:時刻(時表示:2桁 24時間制) 例:20
%I:時刻(時表示:2桁 12時間制、大文字のi) 例:08
%1H:時刻(時表示:1−2桁 24時間制) 例:8
%1I :時刻(時表示:1−2桁 12時間制、大文字のi) 例:8
%M:時刻(分表示:2桁) 例:15
%1M:時刻(分表示:1−2桁) 例:9
%S:時刻(秒表示:2桁) 例:05
%1S:時刻(秒表示:1−2桁) 例:5
%clipboard : クリップボードの内容を貼り付ける
%| : 1つのsnippetが実行された時に、%|が置かれた位置までカーソルを移動させる。
※|は、パイプ文字。
%| の便利な点は、Contentに「<a href="%|"></a>」という風に記述した場合、””で囲まれたところにカーソルが来るので、入力位置の移動という操作が省略出来て楽になる点。
※/は/に置き換えて使います。
残念ながら、%|は、Notebooksでは使えない。
[ Special Symbol ]の特殊使用
%Ha:時刻+午前午後表記 例:20午後(日本語モード時)
※%で始まるSpecial Symbolの後のaは午前午後表記で午前か午後の文字が付く。
※下記のSpecial Symbolも%の次に書くと%が付きます。
※他のSpecial Symbolに続けて書くと%は付きません。
%c:曜日を日曜を1として数えた数
%D:1/1を1として数えた日数 例:4/18の時、%108
%G:%西暦(日本モード時)
%v:%JST(日本モード時)
%V:%JST(日本モード時)
%z:%JST(日本モード時)
%Z:GMTからの時差 例:%+0900
一般的に日本語キーボードでは使えないと思われていますが、実は、そう言うわけではないです。
ただ、日本語が変換という行程を経るという特性上の問題というのがあって、Abbreviation(略語)に使う文字をちょっとしたルールで作る必要があります。
また、使用上もちょっとした注意が必要。
1.日本語辞書に入ってそうな英単語や、英語略語は略語に含めない。
例えば、timeやsms、sigなど。
ttimeやsms1のように全体としては違っても含まれているとだめです。
smsは、msg。sigは、sgn。のように代えると大丈夫です。
2.日本語キーボードで入力された文字の後では効かない。
一旦、改行するか英字キーボードにする必要があります。
3.ローマ字変換で入力しそうにない文字を略語にする。
ローマ字変換中に略語と一致すると、自動的に変換されてしまいます。
大文字と小文字や記号を混ぜる事により事故の発生を抑えられます。
このアプリの本領は、このアプリに対応している他のアプリで使える事にあります。
全てのアプリで使えるわけではないのですが、私の持っているアプリでNotebooksと2Doで使える事は大きいです。