X02NK(N95)は、音声認識とボイスタグにより、電話を掛けたり、一部のアプリケーションやツールを起動する事が出来ます。
思いも掛けず勝手に起動したりするので、これがどういうものか調べてみることにしました。
ボイスタグとは
ボイスタグとは、音声認識のための識別証です。音声認識の実行
もっと噛み砕いて言えば、ユーザーが発した声と比較するための識別文字です。
・電話帳カード内のニックネーム、フリガナ(姓)、フリガナ(名)、名前(姓)、名前(名)。
・ボイスキーで登録されているアプリケーションやツール。
ホットキーにて起動すると、「ブー・ピュルリッ!」って感じの電子音とともに「音声を入力してください」と言うダイアログが表示され、実行中を表すタイムバーが約3秒間、左から右に移動します。音声認識起動用ホットキー
この間に、マイク向かって使いたいボイスタグを喋ります。
右ソフトキーの長押し。音声認識の中断
右ソフトキーは、終話キーの真上のキー。
タイムバーが右に行ききる前に終了ボタンを押す。音声認識とボイスタグの動作
・右ソフトキーを押す。
・終話キーを押す。
上記いずれかの動作で終了する。
比較の結果、適当と思われるボイスタグを持つ「電話帳内のカード名(電話番号も表示)」や「アプリケーション」、「ツール(Bluetooth等)」がリストアップされます。候補がない場合
リストからユーザーが希望のものを選ぶか3秒ほど放置すると選択したもの(放置した場合は第1候補)が実行され、電話を掛けたり、アプリケーションやツールが実行されます。
※第1候補以外にリストアップされているものの判断基準がイマイチ判らない。
電話:
対象カード内で「デフォルト値設定した電話番号」に掛けます。
デフォルト値設定していない場合は、「カードの一番上に登録した電話番号」が優先されます。
電話番号が登録されていない場合は、電話帳のボイスタグは無効です。
アプリケーションやツール:
実行は、ボイスキーに登録されたもののみ対象となります。
[ メニュー ]>[ ツール ]>[ ユーティリティ ]>[ ボイスキー ]
ボイスキーには、アプリケーションを追加登録することが出来ますが、インストールされた全てのアプリケーションを登録できるわけではありません。
「一致するボイスタグが見つかりません!」というダイアログが表示され、電子音声で同文を読み上げられます。ボイスタグの作成
電子音声は、
[ 設定 ]>[ 一般 ]>[ カスタマイズ ]>[ ボイスキー ]>[ シンセサイザ ]
を[ オフ ]にすることにより消音可。
電話帳の場合:ボイスタグの印
カードにニックネーム、フリガナ(姓)、フリガナ(名)、名前(姓)、名前(名)のいずれかが登録されると自動的に作成されます。
但し、ボイスタグ作成には別記のルールがあり、合致しないと作られません。
通常の使い方では、ボイスタグは、ニックネームとフリガナ(姓)+フリガナ(名)の最大2つが作れます。
ボイスキーの場合;
[ メニュー ]>[ ツール ]>[ ユーティリティ ]>[ ボイスキー ]
・ここで既に表示されているアプリケーションなどは作成済み。
・[ オプション ]の[ 新規アプリケーション登録 ]を行うと自動作成。
登録できるものは、リスト表示されているもののみ。
ボイスタグが作成された場合、カードに電話番号が登録してあれば、「デフォルト値設定した電話番号」か「カード内の一番上に登録している電話番号」の横にボイスキーのアイコン(口を開けたパックマンのような絵)が付きます。対象電話番号の変更
カード内の別の電話番号に指定変更したい場合は、ボイスタグの再生
[ オプション ]>[ デフォルト値設定 ]>[ 電話番号(デフォルト値なし) ]
から任意の電話番号を選びます。
既にデフォルト値を登録している場合は、
[ 電話番号(デフォルト値なし) ]は、[ 携帯 ]、[ 電話番号(会社) ]のように 選んでいる状態に応じ変化します。
登録されたボイスタグは再生することが出来ます。ボイスタグ作成のルール
ボイスキーの場合:
[ メニュー ]>[ ツール ]>[ ユーティリティ ]>[ ボイスキー ]にて
登録しているボイスキーを選び、[ オプション ]から[ 再生 ]を選ぶ。
電話帳の場合:
電話帳から再生させたいカードを開き、横にボイスキーのアイコンが付いた電話番号にカーソルを移動し、[ オプション ]から[ ボイスタグ再生 ]を選ぶ。
再生できるボイスタグは優先順位の一番高いものだけです。
ニックネーム>[ フリガナ(姓)>名前(姓)>フリガナ(名)>名前(名) ]
※ニックネーム以外は、フリガナ優先の姓・名のセットで1組のみ
1.ボイスタグ対象は、下記の5項目。感想
ニックネーム
フリガナ(姓)
フリガナ(名)
名前(姓)
名前(名)
2.有効文字は、下記の4種。
ひらがな
カタカナ
半角英字
半角数字
3.フリガナ、名前を問わず姓・名が揃うと
姓→名の連結でボイスタグが作られる。
※フリガナが優先使用される。
4.英字の場合は、英語読みになる。
例:Shimizu>シマイズ
例:Tohoku>タホーカ
例:kaigan>ケイガン
※発声練習に便利?
5.英字に他の有効文字が付くと英字は無効。
姓・名で別れて書かれても同様。
例:kま>ま
例:subway可tube1>いち
例:subway2可tube1>にーいち
6.無効文字は付いても無視される。
例:subway可tube>サブウェイ チューブ
例:本subway可tube>サブウェイ チューブ
例:本1subway可tube>サブウェイ チューブ
例:Desita,man>デジータ マン
例:5あ>あ
7.半角数字、ひらがな、カタカナは混在可。
例:5あ>ごあ
例:2か3トヨン>にかさんとよん
8.数字の読み
1>いち
2>に
3>さん
4>よん
5>ご
6>ろく
7>なな
8>はち
9>きゅう
0>ぜろ
9.数字は連続しても単独読み。
12345>いちにさんよんご
この機能はあまり使わないか、全く使わない人が多いと思いますが、英単語の読みを調べたり、自分の名前を日本語っぽく読ませるにはどういう単語の並びにしたらよいかとか考えたりするのにも使えるかも。
と思ったけど、MacだとTextEditで文章の読み上げさせた方が速いって気もしました。
それは別としても、待ち受け画面のショートカット登録してない、殆ど呼び出さない開くのに手間が掛かる機能を呼び出すのに便利です。
取り敢えず、どんなものか試してみられると良いかと。