2010年09月12日

映画 バード★シット

昨日、「バード★シット」をKBCシネマ1で観てきました。
原題:Brewster McCloud
1970年 アメリカ

【あらすじ】
ブリュースター・マクラウドは、空を飛ぶことを夢見る少年である。 彼は、テキサス、ヒューストンのアストロドーム球場の地下にこっそり住んでおり、日夜、飛翔機の研究と製作、自力で飛ぶための筋肉トレーニングを行っていた。 ある日、強欲な資産家の運転手をしているブリュースターは、雇い主と喧嘩になり、 車いすの雇い主を坂に残しロールスロイスで立ち去ってしまう。 雇い主は、ジェットコースターのように坂道を車いすで走り抜けたのち歩道に乗り上げ飛んで行った。 後に、何故か鳥の糞が付いた状態で死亡が確認される。 また、他の場所でも野球の試合前に球場で必ず国歌を歌う趣味を持つ資産家の女性も糞にまみれて死んでいるのが発見される。 この異常な事態に市長は、スーパー刑事 フランクをテキサスに呼び寄せる。 ブリュースター絡みで次々と巻き起こる殺人事件。 その被害者のいずれもに鳥の糞が付いているという謎。
食料品店で働き、ブリュースターのために食料を盗み持ってくる少女ホープ。 ブリュースターが窮地に陥る時には必ず助けてくれる謎の友人ルイーズ。 ルイーズの背中には羽がもがれたような傷痕がある。
更に、球場で案内係をしているレースドライバーでもあるスザンヌまで絡み事態は複雑な様相へ。
果たして、ブリュースターは空を飛べるのか。
【感想】
最初から最後までとてもシュールでナンセンスな映画です。 脱線具合が凄まじいです。 伏線が張られているようで全く回収されないです。 もう、ギャグのオンパレード。 時折、登場人物の行動を示しているかのように鳥学者の先生(?)による鳥の生態について説明が所々挟まれますが意味が有るんだか無いんだか。 警察は馬鹿な行動を繰り返し、ルイーズやスザンヌの協力もあり、ブリュースターはすんでの所で捕まらないという。 登場人物の全てがどこかおかしいです。 そして、最後は…悲劇なのか喜劇なのか判らない。 とにかく深く考えたら負けのような気がします。 何も考えずに観て、ナンセンスさに笑うのが良いでしょう。
ただ、2つだけ知りたいことがあります。
フランク刑事はなんだったのか? ネタバレになりますけど、最後の方で片眼が青ではなく茶色になっていたのでコンタクトをしてたみたいなのですが、その事の何があの最後の原因になったのでしょうか?
カラスと仲良しのルイーズは何者だったのか。 堕天使と言えばそうなのかも知れませんが、だとしたら、どういう理由でそこに存在しているのか?
気になって仕方がありません。
余談ですが、ルイーズの背中の羽の痕を観た時、ビッグオー(Big O)のエンジェルのネタはこの映画なのかなと思いました。 違うとは思いますが、見せ方が似てるんですよね。
posted by へじほぐ at 18:15| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

映画 ハロルドとモード

昨日、「ハロルドとモード 少年は虹を渡る」をKBCシネマ1で観てきました。
1971年 アメリカ
92分

【あらすじ】
裕福な家庭で生まれ育った19歳の少年ハロルドは、たびたび自殺のふりをするという奇行があった。 当初は驚き慌てた家族も今では慣れて軽く流すようになっている。 そのハロルドは、霊柩車を所有し、全く関係のない人の葬式に出るという趣味を持っていた。
ある日、いつものように無関係な人の葬式に出ていると、離れたところに腰掛けている、関係者とは思えない老女に気付く。 老女も気付いたようで、「プシッ、プシッ」と呼びかけてくる。 それを無視していると、側に近づいてきて話しかけてきた。
「あなたの知り合い?」
違うと答えると自分も違うと返し、ひとしきり話した後、人の車を盗んでいづこかへ去っていった。 あまりの事にあっけにとられるハロルド。 別の日に、墓で他人の葬式に出ていると、ハロルドを見つけた老女が寄ってきた。
「また会ったわね」
彼女の名は、モード。もうじき80になると言う。 ハロルドは、自分の車を我がものの様に盗み、「家まで送るわよ」とまで言う破天荒な老女に興味が湧き、モードと行動を共にするようになる。 そして、いつしか自分を理解出来るモードに心惹かれていくのだった。
【感想】
なんともシュールな作品です。 ハロルドは変な少年かというとそうではないような気がします。 勿論、自殺のまねごとや見知らぬ人の葬式に出るというのは普通ではありません。 ただ、それには理由が有り、それを考えると表現は極端ですが理解は出来ます。 あまりにも技術が向上し、手慣れたので途中から趣味も入ってきているのかも知れませんけど。 また、見合いを壊すための有効な手段として自殺のまねごとを利用したこともあります。 むしろ、モードの方が破天荒すぎて、ハロルドが常識人に見えます。 一応、法律は守ろう、人の迷惑にならないようにしよう(自己保全時は除く)と言う気持ちはありますから。 でも、モードは違います。 根底には、物は普遍ではないと言うこと。 全ては自由であり、いつかはなくなる物。 だから、所有することに固執してはいけない。 そういう考えで、具体的に言うと、車を盗むことにより車がいつまでも自分の物ではないと気付かせる。 なので、マスターキーを作っていろんな車を盗んでは乗り回します。
「色んな新しい事を体験することが重要なのよ。」
いやもう、無茶苦茶です。 警官に何度も注意されるのをあの手この手の意味不明な言い訳を駆使し、隙を見て振り切ったり、白バイを盗んだり、盗んだ車が駐車違反で調べられているのを見たら、しれっとした顔で、近くの車を指さし、「あの車は駐車違反ではない?」と尋ね、違うという答えを聞いたら、すかさず盗みその場を離れるという大胆さ。 現代だとすぐに捕まってしまうでしょうけど、1970年代なら出来そうな(いや無理です)異常な行動。 とにかくモードの行動には最初から最後まで呆れ、驚き、笑ってしまいます。
40年前の少年が今の子と余り変わらず、自分が何をしたらよいのかよく判らず無気力な姿をしているのを見るに付け、「今時の子は」なんて大人は言うけれど、実際は今も昔も全然変わってないように思えます。
そして、価値観を壊すモードに出会い、目が生き生きとしていくハロルドが印象的でした。 最後のシーンが衝撃的でびっくりしましたけど、ハロルドは結局どうなったのか気になります。
むぅ。これは衝撃を受ける凄い映画でした。
posted by へじほぐ at 16:22| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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