2010年09月10日

映画 ぼくのエリ

先日、シネ・リーブル博多駅に「ぼくのエリ」を観に行ってきました。

【あらすじ】
12歳の少年オスカーは、毎日学校でイジメを受けている。 「なんで、僕だけが!」そんな恨み辛みからか凶悪殺人事件の記事をスクラップし、ナイフを持ち出してはアパートの前の木にいじめっ子に投げ掛けられる侮蔑の言葉をぶつけながら何度もナイフを突き立てて鬱憤を晴らしていた。 ある晩、いつもの様に木にナイフを突き立てていたオスカーは、「楽しい?」と声を掛けられる。振り向いた先に居たのは、先日、夜遅くに父親と共に隣の部屋に越してきた自分と同い年位の少女エリだった。 少女に一目惚れし、友達になりたくて色々話しかけるオスカーだったが、彼女は友達になることを拒絶する。実は彼女は吸血鬼であり、人の血が無いと生きてはいけない体だった。 そんな事とは知らないオスカーは、日増しに彼女への恋心を募らせて行くのだった。 そんな中、静かな街で次々と殺人事件が起こっていく。
【感想】
最初にチラシを見た時、金髪のオスカーがエリだと思っていました。 エリは下の方で、暗い所に埋もれて気づかなかったんです。 まぁ、オスカーが女の子みたいで可愛いと言うのが問題なんですが。 後の展開観てもどっちがヒロインかと…。
話の内容は、よく有る吸血鬼と人間の少年の恋の物語です。まぁ、エリの方は恋というよりも好意を持ったと言う感じに見受けられますが…。 少年の淡い想いとは裏腹に、少女には生きるために人を殺め血を飲むと言う残酷な現実が有り、オスカーの日常とエリの非日常が紙一重で存在している描写がとてもシュールで面白いです。 オスカーが、エリに嫌われたくないばかりに、身体を鍛え、いじめっ子に打ち勝ってイジメがなくなり、自分に自信を持てるようになり、彼にとっての「めでたしめでたし」となると思っていたら事態はあらぬ方向に展開する所も予想は出来たものの驚きました。「そっちに持って行くのか」って感じで。 吸血鬼もただの病気なのかと思ったら、本当に人外で、陽に弱く、血を吸われた者は感染し、 描写は無かったけれど空も飛べるようで意外でした。招待されないと部屋に入って来れないとかも有って本当に闇の住人ですね。 話はジワジワとしか動かず退屈しますし、内容的にハッピーエンドと言っていいのか悩む終わり方ですが、こういう流れも有りなのかなと思いました。もしかしたら、エリにとっては何度も繰り返して来た事で有り、少年の恋は滅びそうになるエリの無意識の自己保全の能力による産物だったのかも知れません。 そう考えるとなんだかとても哀しい映画である様に思えてきます。 一時的な幸せでしかなく絶望的な未来が待ち受けている事は間違い無いですし。 吸血鬼が増殖してなかったり、異常な事件の頻発に当局が本腰を入れている感じでも無い(裏では動いているのかもですが)点が気になりますが、割合楽しめました。 当局も闇の住人の存在を知ってて容認してたりして。
この映画は、多くの人には受け容れられないような気がします。 残酷なシーンも多々出ますし。 イジメやオスカーの家庭環境も辛いし。 それって恋なの?恐怖で麻痺してない?とか。 でも吸血鬼の有無は別として、存在を維持する為にはどうしなければならないか、それが如何に難しいか、明るみになるとどうなるかをごく自然に淡々と描いている点に注目すると面白いかも。 主人公達よりも、サブキャラクターたちの会話や行動が普通に有りそうで自然な感じが良かったです。
posted by へじほぐ at 08:20| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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