思いの外面白かったです。
この映画は粟津順監督の「惑星大怪獣ネガドン」に続く2作目の作品です。
ネガドンを御存じの方は分かって居ると思いますが、この作品もフルCGでありながら、実写の特撮を再現した様な作りになっています。
なので、水滴が(無いはずの)カメラのレンズに付く演出は健在です。
また、人が演じている事にこだわる為にCGの造りや動きが実に人間っぽい。
モーションキャプチャーでもしているのかと思ったら…してました。www
「CGだなぁ」と思う所は随所に有り、動きもアレな所も有りますが、実に人間的な動作、表情をします。
特にアップになった時の力の入れ用は無いです。 皺とか髭とかホクロとか。
ホクロ…これがあちこちに描かれていて、人間味に一役買ってます。探して見て下さい。
話は、お決まりの謎の異星人(?)による地球侵略とこれまたお決まりの「こんな事もあろうかと」の必殺兵器です。
いやもう、異星人(?)…容赦無いです。 そこまでする?
一縷の望みを打ち砕く凄まじい攻撃!
だが、そこが良い。
いやもう、童心に帰った様な気分で熱く魅入ってしまいました。 ちょっとさいごの解決手段が「それだと地球も駄目なんじゃ無い?」って思う展開で、少し素に戻ってしまいましたが、それを言ったら、あれもこれもそれもとなるので気にしない事に。全体的に愉しめました。
声優さんもうまく当てられてましたし。
なんか、どっかで見た事有る様なキャラクターは特撮って事のネタなのでしょうか?
これは、お薦めしたい所ですが、評価分かれると思うので、興味が湧いた人は、観られると宜しいかと。
あまり深く考えないでネタをネタとして愉しむと良いでしょう。
特撮が楽しめない人には辛い作品かも知れません。
観客は5人でしたが、初回は17人だったそうです。割と居る? もっと多くの人に観てもらいたいものです。
そうそう、パンフレットが企画書みたいで良い味出してます。スタンプが薄くて2度押しした様な跡も芸が細かいです。
4枚だけ入荷した粟津監督サイン入りポスターもゲットです。